FC2ブログ

高山辰夫 といふ人

         1_20180602141855a73.jpg 
高山辰夫 「いだく」    ※画像は画集より
この人の作品を見ると 二十歳に戻る。高3になって進路を考えた時 サラリーマンにはなりたくないという単純な理由で美大受験の道を選び 恐れ多くも 何も知らない日本画の世界に入った。当時は美大受験全盛期で 今想えば何も知らずにただ美大に入りたかっただけのような気がする。そんな盲目的で日本画を何も知らずにどこを見てどう進めばよいかわからず 暗中模索の自分が 吸い込まれるような感覚で見入った作品が 日本画家 高山辰夫の「いだく」だった。悶々としていたあの時 自分が見た「いだく」の深さは無限の世界観だった。日本画の奥深さを初めて知った。これは他にはない できない と思った。日本画の異様な怖さを感じながらも そこから少しずつ自分の日本画制作と向き合うことになった美大生時代を 今こうして思い出す。高山辰夫の作品を画集でしか見たことがなかった自分は 先日 世田谷美術館にて 本物の作品を目の当たりにした。あまりにも遅すぎた自分は館内で「いだく」を前にすっと佇む...そこだけ空気が 時間が止まっているような...あの二十歳の時を想い出し...もう一度 岩絵の具を重ねて今の自分の心を出してみたいと そんな衝動にかられる。今の自分の表出は薄っぺらい。あれからずっと止まっているのか 後退してきたか 今の自分を見るかのように...日勤の小さな中で生きる自分は十数年ぶりに本物を感じた。生命のような精霊のような ものではない 域を越えてしまった 例えようがない本物という真実。今も自分の中にずっと鳴り響いているような... さてさて 自分は何をつくり残すのか ただの保守保身の定年退職か 問い続けて死ぬのか
     

コメント

非公開コメント

プロフィール

福家健彦

Author:福家健彦
 ノーマライゼーションのアトリエ〈あーとすたじお・源〉の福家です。現代社会から後世へ・・ 不易なもの 確かなものを残していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。アトリエの詳細は下のリンクよりご覧ください。

お問い合わせメール

※メールは非公開(個人情報厳守)

お名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム